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My Grid Locator is PM96xq

無線工房

GPS受信アンテナ故障取替





【 はじめに 】 2014 年 7 月

◆GPS-ANT(Antenna)が故障し、取り替えました。
その時の写真などです(ご参考まで)



◆6月下旬・・・故障発生

Thunderbolt社GPS受信機に繋いで....
5年以上も使っていました・・・(24時間電源ONのまま)
GPS−ANTトラブルは「シャックの電源OFF」に同じですね。
GPS依存オンリーの無線機類は、すべて使えなくなりました。
(予備のOCXOなどへの切り替え装置がありませんので・・・)

◆原因は、経年劣化で回路破壊
モニタ・アラームから推測して、ANT内部回路がオープンと分かりました。 
長期間の気温変化、紫外線などの環境変化に負け経年劣化したようです。
上の写真の様な「裸の設置状態」が悪かったかと反省しました。

◆そこで、「アンテナ収納ボックス」設置により環境改善を行いました。


◆◆アンテナ収納ボックス(カバー)の製作◆◆  


【1】ボックス は「手持ち品」、ANT.は「新品」を使用。

【 参 考 H P 】
 
※ MIRAI(ミライ)社・ビニル電線・付属品カタログ ※ ← クリック一発
P.12、P.50参照 (手持ち品は古い物で、型番が違います)



ボックスは、耐候性が高い、次の物を使いました。

品名:ビニル電線・配線用付属品
MIRAI (ミライ)社製品
−−−
@ 型名:PVK-A ボックス @370円
(硬質塩ビ製、高耐候性)    
( 108x108x48 mm )   

A 型名:2K-141622 2号コネクタ @90円
(硬質塩ビ製、高耐候性)   

(注) @、Aともに防水タイプが販売されています。
−−−



【2】ボックスは「通気性」を持たせたため「水抜き穴」が必要です。

◆水抜き穴は必ず付けます。

同軸ケーブル通し穴で、「通気性」を持たせました。
密封による「ボックス内部の熱こもり」を解消するためです。



【3】ボックスはソケットでステンレス落とし蓋に装着しました。

◆なお、ソケット部は中空ですが「防雨対策」として効果があります。
(注)今回のように「酸化鉄シート」があれば、「ステンレス落とし蓋」は必要ありません。ボックスに取付金具を「直着け」すればOK。




【4】酸化鉄シートは、アンテナ付属品です。

◆三菱製アンテナ(ANT)

酸化鉄シートは、ボックス底面から 5 mm 浮かせてあります。
工作の都合上です。

ANTは、底にマグネットが付いています。
この「マグネット」により装着しています。接着剤は使っていません。

ANTは、+5V 18mA アクティブ GPS アンテナで、GPS受信機のANT端子から電源を重畳して供給します。
( Thunderbolt モジュールからは、+5V 45 mA まで供給可能です )



【5】今回のボックス内部は「通気性」を持たせてました。
上蓋の縁には防雨のため「自己融着テープ」を挟みました。


【6】ボックス固定の裏側
特段、めんどうな工作はありません。

◆アンテナケーブルの引き出し
ANT付属の同軸ケーブル1.5D-2Vは長さ5mでシャックまで足りませんでした。

GPS受信アンテナからの1.5GHzを考慮し、同軸ケーブルの不足分は、BSパラボラ用同軸ケーブルを使用して延長しました。
専用コネクターが無かったので、直接半田付けで、つないであります。 
(全長15mですが!良好です)インピーダンスのアンマッチングは度外視です。


【7】 設 置 完 了
◆GPS−ANTは、元位置に設置
チョット不細工ですが・あり合わせ材料ですから・。ソケット部は「防雨対策」として効果があります。



 ◆ジオイド高とは◆ 

地球の形と最も良く近似している楕円体(準拠楕円体)からジオイドまでの高さを言います。

我が国では東京湾の平均海水面を0mとし、標高を求めています。
つまり、ジオイドからの高さが【標高】になるわけです。


 国土地理院・ジオイドとは ←クリック一発

 
国土地理院・ジオイド・モデル  ←クリック一発

◆国土地理院・ジオイドとは〜HP内、 ジオイド高計算 ←クリック一発
 
つぎに、画面下端の地図上から、自分のGPS-ANTの位置(緯度、経度)を、マウスでクリックし自動入力します。
すると、その地点のジオイド高が計算され表示されます。(マウス操作だけで、超簡単です)

 ↓下図は「 国土地理院 」の Geoidサイトからの引用です。



【8】GPS-アンテナは、【 南向け 】に設置
Trimble社のThunderbolt-マニュアルからの抜粋
GPS衛星軌道図は、 User Guide Version 5.0より引用

( ドイツのハンブルク  Lat 53.5N  Lng 10.0E  [degree] )


アンテナは、これを参考に設置しました。 (図には説明を加筆)
南向けで、約−20 [deg] の前傾で取付ています。
これで、8個のGPS衛星が常時捕捉できます。
Signal Level (AMU) も高め安定で★Good !です。

◆東京およびシドニーでのGPS衛星軌道シミュレーション結果
緯度が異なると、下図のように衛星軌道が変わってきます。
東京と南半球にあるオーストラリアのシドニーは対称的です。


【9】GPS受信アンテナの設置場所・・・・【参考】
◆下図のような「検討」が必要です。
これを、アバウトにやり、GPS受信機の動作がおかしいと、困っている方が意外に多いです。



 
P o i n t !  
GPS-ANTの設置は、出来るだけ地上高が高く、電波的障害物の無いクリアな空間位置に設置します。

◆GPS衛星からの送信電波 (搬送波)

@ L1 帯C/A (1575.420 MHz) 480 [W]  EIRP
A L2  帯 P  (1227.600 MHz) 81 [W]  EIRP
[注] EIRP:輻射電力・・・送信機の出力にANT.利得を乗じた値
−−−
C/Aコード(Coarse/Acuisition Code)
GPS衛星のL1搬送波に変調されているコード。

P コード(P-code)
GPS衛星のL2搬送波に変調されているコード。  
Precise code(精密コード)
Protected code(保護されたコード) とも。

−−−

◆GPS受信アンテナ設置位置(留意点)

GPS受信機の動作がおかしいと困っている方のほとんどが、障害物に囲まれたベランダ、窓際などに設置しています。( これではダメです )

車載用アンテナだからこれで良いと誤解しています。
固定アンテナですから、移動する車の屋根とは条件が異なります。
電波が遮られていれば、受信できないのは当然ですね。

【10】メーカ製品は高価ですが、カッコいいですね!

手持ち材料が有れば、自作も超簡単です。。。。。 
例えば、今回のように安価で簡単に自作出来ます。



◆MIRAI (ミライ)社製品・・Collar variation・カラーも7色から選べます。


【11】アンテナ設置の詳細は下の記事をご覧ください。
現用・ThunderBolt GPS受信システムの紹介 へのリンク ←クリック一発

◆ 私の現用GPS受信機です( 収納ケースはDVDの空き箱を転活用 )



※※ では・この辺で〆 ※※

                【完】 




−eof−



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