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鳥居のあれこれ豆知識

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鳥 居 の あ れ こ れ 豆 知 識

§ もくじ 〒§clickjump

【1】鳥居とはなに? 【2】鳥居木割書

【3】
様式の見分け方 【4】高さの比較

【5】
大鳥居現地風景
 【6】海中基礎構造

【7】
鳥居の家紋とは
 【8】参考図書など


   ページの終わり     
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   身近な花 120選へ ( サイド パネル) 

 



【1】鳥 居 とは何だろう?  ◉◉◉謎が ナゾを呼び 謎を生む!
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鳥 居 」の起源
 [
天岩戸伝説 ](諸説あり)
 天照大御神が天の岩戸に隠れた際、八百万(やおよろず)の神々が、鶏(常世の長鳴鳥[とこよのながなきどり])を止まり木に止まらせて鳴かせた。
この「鶏の止まり木」が起源という説が有力。(神話)

鳥居の名称」の由来
鶏が止まる場所を意味する「鶏居」から「鳥居」になったと言われている。


鳥居は、神社のシンボルとして玄関口に建ち、神域と俗界を区切る

鳥居は、支配域(神域)の結界(境界)表示の役割がある

鳥居の原型は、高い柱を神域の門とする思想が世界各地に見られる。

鳥居の種類(様式)は、現在では60種類を超えている

鳥居は、一般的には安全祈願などの際の神域への門になる 。

鳥居に、朱色(赤色)が多い理由
 魔除け・厄除け:
  朱色は古くから魔除けの力があると考えられていた。
 防腐・防虫:
  木材の腐敗や虫食いを防ぐために、水銀(朱丹)が塗られていた。
 
水銀の話(伝統の中の水銀)

 辰砂(しんしゃ) : 硫化第二水銀

鳥居をくぐれば「頼みごと多くなりけり初詣」(拙句)

 


【2】鳥居木割書 [ ⇐ 設計基準書 ] 
    (と り い き わ り しょ)
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「木割り書」の主な内容と特質

目 的 :「木割り書」は、宮大工が「柱の太さ」を基準にして全体を構成する理論を解説したもの。
鳥居の美しさと構造的な安定性を保持するための「秘伝の技術」を正確に伝承する手段。(建築手引き書)

設計基準書として:鎌倉時代から江戸時代にかけての神社建築において、鳥居の各部材(笠木、島木、貫、柱など)の寸法比率や形状を定めた技術マニュアル。
主に『とりいのミやうもく』(注:鳥居の名目)などの文献が知られている。

基準寸法体系を確立: 柱径(太さ)を「1」または「特定の数値」とし、それを基準に、全高や幅などを決める寸法体系を確立。

柱にまつわる寸法: 主に二種類が挙げられ、「柱間の寸法」と「柱径の寸法」である。

柱間寸法の役割: 鳥居建築の規模を決定する役割を担うため、比例の操作を採用する木割において極めて重要な部分である。
 なお、柱間を可変的なものとし、建築の規模は自由に操作することができるような、或いはそれを前提としている木割り書もある。

部材構成の規定: 最上部の「笠木」、その下の「島木」、貫(柱をつなぐ水平材)、柱の寸法・形状を詳細に規定。

時代的な変遷: 1608年 (江戸初期) の 平内 正信(へいのうち まさのぶ)による『匠明(しょうめい)』に代表されるような「体系的な木割り書」に発展。

書籍『匠明』
(しょうめい)clickjump
和歌山県建築士会 website Link

木割り書に基づき
、クスノキ(楠)や杉、檜などの自然木を使用して、神社ごとの様式(明神鳥居神明鳥居など)が正確に建造されてきた。

下段の「木割図」は、実寸ではなく比例表記の事例
( ↓画像をクリックすると拡大版、さらにクリックするとまた拡大を表示します )



 


【3】様式の見分け方
   (ようしきのみわけかた)
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鳥居こそ八百万(やおよろず)の様式あり
鳥居の様式と神社の祭神は無関係
 これは寄進者や職人の好みで作られることが多いからか?
全国で最も多い様式は「明神鳥居」だ
( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →2104x1488 pixel)



 


【4】大鳥居の高さランキング
                         目次に戻る

調べてみると下表のランキングとなった。
(下段に現地風景写真を掲載)
何故、このような「巨大な鳥居」を奉献したのかは、幾多(いくた)の伝承が残されており、特定はできない。

見上げると心引き締まる思いがする。

鳥居の材料・素材なども多様である。
木製(素木・生木)、石製、鋼管製、陶器製、磁器製、プラスチック製、鉄筋コンクリート製などがある。
建設時の工事工法は不明だが、資金面でも苦労があったことだろう。

( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →2104x1488 pixel     

 


【5】大鳥居の現地風景
   〆
知は現場にある〆            目次に戻る

空をつくよな大鳥居・・・気になるは鳥居の高さ(大きさ)!
30m超えの大鳥居はさすがに威厳がある!!

( ↓各画像をクリックすると拡大版を表示します →2104x1488 pixel

1.熊野本宮大社 和歌山県田辺市  明神鳥居 高33.9m 柱間23m
 横幅42m  柱径2.7m
日本で最も大きな鳥居 (大斎原:おおゆのはら)
全国に勧請されている熊野神社の総本社



2.大神神社  奈良県桜井市三輪  明神鳥居 高32.2m 柱間23m
 横幅40.8m  柱径3.0m
昭和天皇在位60年を記念して建立
本殿はなく、背後の三輪山が御神体



3.彌彦神社 新潟県西蒲原郡弥彦村 両部鳥居 高30.2m 柱間20m
 横幅38.5m  柱径2.2m
JR上越新幹線 開通 を記念し建立。(1982)
両部鳥居としては日本一の規模。(ここは大鳥居、一の鳥居は別在)
両部(りょうぶ)鳥居は、神仏習合(金剛界・胎蔵界)の思想に基づき、広島の厳島神社や各地の八幡神社に多く見られ、その重厚な外観が特徴的。



4.最上稲荷  岡山県岡山市岡山  台輪鳥居 高27.5m 柱間19m
 横幅※m  柱径4.6m
伏見・豊川と並ぶ日本三大稲荷
2014年にベンガラ色(#8f2d12)に塗替えられた



5.鹿嶋神社 兵庫県高砂市阿弥陀町 明神鳥居 高26.2m 柱間18m
 横幅35m  柱径3.0m
1998年に [ 鉄骨にチタン板張り ] で建立


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6.靖國神社 東京都千代田区九段北 靖國鳥居 高25.0m 柱間18m
 横幅29.7m  柱径1.8m
第二次世界大戦の戦没者約246万柱などが、身分に関係無く神として祀られている。
この[一の鳥居]の素材は耐候性高張力鋼板、厚さ12mm
耐久年数は、およそ1200年。(1974年建立)



7.神柱宮 宮崎県都城市 中原町   明神鳥居 高25.0m 柱間※m
 横幅32.4m  柱径2.8m
『第34回日本のふるさと宮崎国体』を記念して建立(1979)



8.古峯神社  栃木県鹿沼市草久  明神鳥居 高24.6m 柱間※m
横幅32.4m  柱径2.4m
火除けと五穀豊穣の御利益
現鳥居は4代目で昭和49年(1974)建立(一の鳥居)



9.豊国神社 愛知県名古屋市中村区 明神鳥居 高24.2m 柱間※m
横幅34m  柱径2.4m
中村町の名古屋市編入(1921)を記念して建立。(1929)



10.平安神宮 京都府京都市左京区  明神鳥居 高24.2m 柱間11m
  横幅34m  柱径3.6m
昭和天皇の即位を記念して建立。  島木に3つの菊の紋を配した。
柱の内部にらせん階段あり(藁座部の扉から出入りする)
国の登録有形文化財(重文)



11.出羽三山神社 山形県鶴岡市羽黒 両部鳥居 高23.8m 柱間15m
  横幅31.6m  柱径2.0m
月山・羽黒山・湯殿山の総称  約1400年前の古社
類まれなる信仰形態(出羽三山)
巨大鳥居(2代目)は、老朽化のため2018年に建て替えられたもの

夕暮れの朱き鳥居や稲の花(拙句)稲の花 : 開花 8月上旬〜下旬



12.出雲大社  島根県出雲市大社町 明神鳥居 高23.0m 柱間m  横幅14m  柱径1.8m(宇迦橋うがばしの大鳥居
大正4年(1915)大正天皇即位を記念して建立
国の登録有形文化財(重文)


 


【6】独特な海中基礎構造 ◉◉◉◉( 宮島の大鳥居 )

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厳島神社 広島県廿日市宮島町  両部鳥居  高16.6m 柱間11m    横幅24.2m  柱径3.1m  総重量 約 60 ton
明治8年(1875)建替えの9代目。国の登録有形文化財(重文)
木造海中鳥居としては日本一の規模。樹齢500年楠使用
干潮と満潮は約12時間毎に一日2回
基礎は海底に松杭を打ち並べ、敷石を重ねて強度を持たせている
潮位は満潮で約2mだ。干潮時は歩いて近づける
笠木と島木は一体化して、内部に約4トンの石(重し)が入れてある
柱下部の腐り補修は「根接ぎ(接ぎ木)」工法
主柱は耐久性や耐水性が高く防虫効果も高いクスノキ(楠)の自然木が
 袖柱(そでばしら)には杉が使われている。



大鳥居の構造と建築技術の秘密
 ◉宮島の大鳥居は、なぜ倒れない?
※※
大鳥居基礎補修工事
(2019/ 6~2022/12)
 ◉株式会社 増岡組 嚴島神社大鳥居 大規模修復工事

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軽トラにも「鳥居」があった!   (通称とりいと呼ばれてる)
軽トラのキャビンと荷台との仕切りにある鳥居形状架台部は建設現場用語で鳥居(とりい)と呼ばれてる。
ガードフレーム(Guard Frame)、プロテクター(Protector)、前立て(まえだて)等とも呼ばれる。
主な役割は、積荷の崩れを防ぎ、運転席への荷崩れ(前へのズレ)やガラスの破損から乗員を保護すること。長尺物(木材やパイプ)の運搬や、ロープ固定にも使用される。
( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →1256x879 pixel)



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【7】【鳥居の家紋】
令和 8年 2月20日付 下野新聞(地方紙)
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( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →977x785 pixel)



鳥居に描かれている鳥居は、柱の上に渡る木の両端が反り返った「明神鳥居」と、4本の丸太を組み合わせている「神鳥居*1」の2種類。
(
*
1 神鳥居=神鳥居)

鳥居の図柄は、鳥居だけでなく、中に他の紋を描いているケースが多く見られる。

鳥居は宇都宮家が使用した家紋で、下野国宇都宮(現在の栃木県宇都宮市)にある「二荒山神社」の鳥居を家紋にしたとの伝承。

( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →977x785 pixel)



「宇都宮 二荒山神社」両部鳥居

樹齢400年の栃木県産のケヤキを用いた、高さ9.7m、柱間※※m     横幅13.8m 柱径0.9mの大鳥居。

江戸時代の同神社の両部鳥居を復元したものである。
総工費 (非公開)。

かつてあった鳥居は、第2次世界大戦中に空襲で焼失し、その代わりとして1946年12月に明神鳥居が建てられたが、その鳥居も老朽化が進んだため、2008年10月12日に現在のものに建て替えられた。



 ※大工とスズメは軒でなく※(泣く、鳴く)Hi W
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【8】【参考図書など】
                         目次に戻る
 

『学術論文』鳥居の木割書の変遷から見る「とりいのミやうもく」の時代的特質』2025
 日本大学工学部 専任講師・博士〔建築学〕   山岸吉弘(Yoshihiro YAMAGISHI)
 日本建築学会計画系論文集 第90巻 第837号, 2523-2534, 2025年11月

この論文は、中世から近世にかけての「木割書」の変遷と、その歴史的意義について、新出史料
「とりいのみょうもく」(鳥居の名目)により、その内容と背景を研究解明した学術論文である。
下の画面クリックで PDF File へ。( PDF A4ファイル が12ページあり)





鳥居の台輪(だいわ)には、主に以下の2つの目的がある。

柱の腐食を防ぐ(実用的目的)
台輪は、柱の頂部と島木(しまぎ)の間に差し込まれる円形の部材。この部材をはさむことで、接合部から雨水が柱の内部に浸透するのを防ぎ、柱が上部から腐っていくのを防ぐ防腐効果がある。

デザイン・装飾(意匠的目的)
太い柱と、その上に乗る細い島木との接合を視覚的にスムーズにし、全体のバランスを整える装飾的な役割も果たしている。
構造上の補強というよりは、見た目の優美さや力強さを演出するための要素として重視されることが多い。



元日の神棚( 関東地方の一例 )   居間・南向きに奉斎




鳥居の向き(方角)には意味がある
( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →2104x1488 pixel)



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神社の本殿がを向く理由
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軍事的・政治的意味:
神社本殿は、南向きが一般的であったが・・・。
朝廷の権力が及びにくい東北地方を神威で治めるため、坂上田村麻呂の蝦夷征伐など、北方への軍事行動との関連で、源頼義が永承6年(1051年)に、南向きから北向きに改めた例がある。

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信仰的意味:

妙見信仰(みょうけん しんこう)との関連で(北極星を仰ぐ配置、北向きに)
北辰の方角を向くことで神威を示し、邪気を祓う方角として北が重視された。

通常、神社は「天子南面す」の考えから、南または東を向くのが一般的で、これは太陽の方角や御祭神に関係する方角を重視するためであった。

北向きの社殿は、特殊な例であり、その地域の歴史的背景や御祭神の性格を反映している。

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【参考:蔵書】

『鳥居大図鑑』藤本頼生 グラフィック社 2019 寸法 148x210mm ISBN4-7661-3177-2

この本は、日本各地の神社、およびハワイの出雲大社を加えた全56の神社の「鳥居」にスポットをあて、写真とイラストで解説。
鳥居には、形状や素材、色など様々な「流派」があり、それらの違いや各々の鳥居建立に至るまでの歴史、様々な事情により再建された経緯など、知られざる鳥居の魅力を惜しみなく紹介している。




『 鳥居 』 稲田智宏 光文社  2002 新書判 寸法 105x172mm ISBN4-334-03167-6

この本では、近世以降の比較的近い時代における日本人と鳥居との関わり、代表的な形式の整理、全国各地に見られるバラエティ豊かな鳥居の紹介などを通じて、多方面から「鳥居とは何か」に迫っていく。新書判サイズで扱いやすい。




『神社の見方』 外山晴彦 小学館 2002  新書判 寸法 109x188mm  ISBN4-09-343503-0

この本は、街中の「お稲荷さん」から「出雲大社」まで、とくに馴染みの深い神社を題材に、鳥居、狛犬、灯籠など、神社にまつわる数々の“謎”に迫まり、神社の歴史と作法、そして自分の故郷をひも解く鍵となる一冊。




『神道の本』 (株) 学習研究社 1996 A5判 寸法 148x210mm ISBN4-05-106024-1

この本は、神道の歴史、教義、神社、神話などを包括的に解説した入門書として知られている。
写真や図版が豊富で、初心者にも分かりやすく、神道の基礎知識から深遠な世界までを網羅している。



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■ ウェブサイトの紹介 ■

栃木県の神社 [ kyonsight ]
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https://kyonsight.com/

すばらしい神社紹介専門ウェブサイトです。
膨大な写真や解説資料などが多数掲載されて充実しており魅力がいっぱいです。
神社研究の初心者から専門家におすすめしたいウェブサイトです。
                             目次に戻る



追加記事 TBS-TV 2024/ 1 /10

震度6弱を観測した石川県珠洲市では、春日神社の入り口付近にある高さ約6mの鳥居が倒壊した。 鳥居の支柱は直径約50cm。
根元部分でぽっきり折れ、倒れた。
---
「令和6年能登半島地震」による鳥居倒壊被害(珠洲市すずし)
地震発生:2024年1月1日(元日) 16:10 JST
地震規模 : マグニチュード 7.6
最大震度 : 震度 7(石川県志賀町、輪島市)

柱の根元が台石(だいいし)に、固着されていたので、揺れに耐えられなかったか? 2本の柱は、台石上端部で破断している。固着しては「ダメ」。(台石=沓石)
伝統的な技術と最新の技術を組み合わせる、まさに温故知新の実践なのだ
( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →978x545 pixel)



【 耐 震 設 計
地震の際には、台石と鳥居の柱が「完璧に固定」されていなければ
力を逃がすことができ、 鳥居本体に伝わる地震の揺れを軽減してくれる。



震災前(一年前に新設工事中)の写真
( ↓画像をクリックすると拡大版を表示します →979x550 pixel)


おわり
                      
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さくら市 今宮神社 鳥居 (2023年1月)







国歌:君が代(youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=qsatxBSGtdg


解 説「 国歌:君が代について」(すぎやま こういち 氏)
https://www.youtube.com/watch?v=1DG0XwJutC4

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  身近な花 120選 
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  (01)~(120)
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(08) (11) (24) (35)

(45) (53) (65) (75)

(86) (93) (100)(110)

(114) (120) END

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One Click to enlarge
(1)ふゆつばき 10-11月
海の日に少し焦げたる冬椿・虚子



(2)キンセンカ 03-06月
初市の金盞花抱へ顔隠る・宮津



( 3)さざんか 10-12月
山茶花や君の笑顔のやうな花
・夢扇



( 4)シクラメン 10-03月
一鉢を赤子抱きしてシクラメン
・山崎



( 5)ろうばい 12-翌03月
雨粒の蝋梅に日のさしそめし
・夢扇



( 6)ヒマラヤケシ 06-07月
野の芥子を摘むや色濃きアラブの血・竹田



( 7)パンジー  10~翌05月
地に低くパンジー咲きて蝦夷の春 長谷川



 
         もどる
( 8)ぼ け 03~05月
紬着る人見送るや木瓜の花・許六



( 9)ポインセチア 11~12月
ポインセチア芯に星くづ集めたり
・釼重



(10)ふくじゅそう 02~03月
日いっぱい相寄りもたれ福寿草  及川


 
         もどる
(11)なのはな 02~05月
菜の花や月は東に日は西に・蕪村



(12)すいせん 10~翌04月
棟梁の手斧光りぬ水仙花・夢扇



(13) アーモンド 03~04月
巴旦杏花の白さに雨上がる・田家



(14) アンズ 03~04月
花あんず白馬黒姫天に懸け・水内



(15) あざみ 04~06月
北上の早瀬ひびける薊濃し・小原



(16) ば ら 05~06月
雷すぎしことばしづかに薔薇を撰る ・波郷



(17)ブルーデージー03~05月
鉢植えの瑠璃雛菊も揺れるまま
・夢扇



(18) えびね 04~05月
足音がきてすれちがふえびね堀
・飴山



(19) えにしだ 05~06月
金雀枝や黄金焦げつつ夏に入る
・松本



(20) フリージア 03~04月
香雪蘭明るき窓の朝の雨・AI



(21) ひいらぎ 10~12月
柊の葉の間より花こぼれ・虚子



(22)サンカヨウ(山荷葉)5~7月
雨に濡れると透明になる。
朝霧も夜霧も咲かせ山荷葉・AI



(23) はなみずき 04~05月
一つづつ花の夜明けの花みづき
・加藤


  
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(24) い ち ご 03~05月
石垣のほてりの去らず花いちご狩行



(25)はなかいどう 04~05月
海棠の露をふるふや物狂・漱石



(26) 落葉松の芽 04~05月
落葉松の芽は花よりもほのぼのと
(
カラマツ)・富安



(27) かたくり  03~04月
片栗の一つの花の花盛り・素十



(28) きんせんか 03~05月
網元も綱子も昔きんせん花・木村



(29) こぶし  03~04月 
わが山河まだ見尽さず花辛夷・相馬



(30) ハクモクレン 03~04月
戒名は夢扇でよろし白木蓮・夢扇



(31) ライラック 04~05月
さりげなくリラの花とり髪に挿し
・星野



(32) みやこわすれ 04~06月
蕾みはや人恋ふ都忘れかな・倉田



(33) むくげ 07~09月
木槿咲くまがきの上の南部富士
・青邨



(34) ねじばな 05~08月
捩花はねぢれて咲いて素直なり
・青柳


 
        もどる
(35) にりんそう 05~11月
押し花にしても二輪の二輪草・池田



(36) オキナグサ 04~05月
土の香のなにかたのしく翁草・蛇笏



(37) れんげそう 04~05月
農婦抱くれんげの花束に過ぎず
・誓子



(38) レンギョウ 03~04月
連翹の堀に影げ置く垣根かな・夢扇



(39) ルピナス 04~06月
ルビナスの大房にして裏男体・火村



(40) さぎそう 07~09月
鷺草の白きわやかに日暮くる・夢扇



(41) しだれやなぎ 03~04月
卒然と風沸き出でし柳かな・松本



(42) しだれざくら 03~04月
吹かれてはたちまち狂ひ紅枝垂
・柚子



(43) やまぶき 04~05月
水にさす影まで黄なり野山吹・夢扇



(44) ゆきやなぎ 03~04月
鉄橋のとどろきてやむ雪柳・誓子


  
         もどる
(45) シュンラン 03~04月
春蘭や雨をふくみてうすみどり
・久女



(46) 関東タンポポ 03~05月
たんぽぽと小声で言ひてみて一人
・星野



(47) つくし 03~04月
土筆摘む野は照りながら山の雨
・嶋田



(48) わすれなぐさ 03~06月
雨晴れて忘れな草に仲直り・久女



(49) やぐるまそう 04~07月
供華に挿す矢車草の一つかみ・綾部



(50) ふ  じ 04~05月
草臥れて宿かる比や藤の花・芭蕉



(51) すずらん 04~06月
鈴蘭の葉をぬけて来し花あはれ
・素十



(52) きんしばい 06~07月
金糸梅明るき雨となりにけり・中村


もどる
         もどる
(53) くちなし 06~07月
薄月夜花くちなしの匂ひけり・子規



(54) 鹿の子ゆ り 05~08月
百合の花家ひろびろと香りけり
・黒柳



(55) しもつけそう 06~08月
下野草雲のごとくに咲いており
・飴山



(56) シロツメクサ 05~09月
苜蓿の首飾りして牧夫かな・清崎



(57) すいれん 05~10月
睡蓮や足踏み出せぬ渡り板・夢扇



(58)ちゃのはな 09~11月
茶の花やほどよく沈む漬菜石・夢扇



(59) き く 09~11月
菊の香やならには古き仏達・芭蕉



(60) は ぎ  07~09月
乱れ世に好日もあり萩の花・夢扇



(61) ききょう 07~09月
修行者の径にめづる桔梗かな・蕪村



(62) く ず  07~09月
葛の花どこまでも空青かりし
・夢扇   


(63) ふじばかま 08~12月
すがれゆく色を色とし藤袴・稲畑



(64) オミナエシ 07~11月
患者らの朝は声高女郎花・波郷


  
         もどる
(65) おばな 08~10月
野にありし全長を活け穂の芒・狩行



(66) なでしこ 04~11月
かさねとは八重撫子の名なるべし
・曾良



(67) こおほね 06~09月
河ほねの二もと咲や雨の中・蕪村



(68) おしろいばな 06~10月
おしろいの花の紅白はねちがひ
・富安



(69) ハンカチのはな 04~05月
ハンカチの花に集まる球児たち
・夢扇



(70) おだまき 04~06月
をだまきや蔵より運ぶ祝ひ膳
・庄原



(71) さんしゅゆ 03~04月
山茱萸に鈴振れば師の霊還る
・品川



(72) つゆくさ 06~09月
露草の碧きひとみの中に立つ・狩行



(73) チューリップ 03~05月
それぞれにうかぶ宙ありチューリップ・皆吉



(74) ひまわり 07~09月
向日葵に天よりも地の夕焼けくる
・誓子


75
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(75) つ わ 10~12月
一生を辞書編纂や石蕗の花・五所



(76) イヌタデ 06~11月
われ黙り人話しかくあかのまま
・星野



(77) リンゴ 04~05月
母が割るかすかながらも林檎の音
・飯田



(78)ナシ(二十世紀) 03~04月
梨番の茣蓙の上なる筑紫琵琶・原
(こざ)



(79) く り 05~06月
栗の花匂ふ若狭のほとけ道・佐川



(80)すずめらん 05~06月
雨ばかりなれば蘭の香人につく
・細見



(81) しゃくなげ 03~06月
石楠花や塔も小振りに女人寺
・田村



(82)日光キスゲ 06~08月
日光きすげ風の濃淡流れたり
・鍵和田



(83) りんどう 08~11月
竜胆やここにも祀る諏訪の神・木村



(84) うつぎ 05~07月
地境の和談にこぼれ花卯木・夢扇



(85) ブラシの木 05~06月
ブラシの木こはごは触り通学路
・長澤


  
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(86) か き 05~06月
柿の花こぼれて久し石の上・虚子



(87) しょうが 09~11月
振り上げて夜風匂へり生姜畑
・斉藤



(88) みょうが 07~10月
人知れぬ花いとなめる茗荷かな
・草城



(89)すいふよう(酔芙蓉)07~10月
嫁ぐ娘と語り明かしぬ酔芙蓉・夢扇



(90)おおいぬのふぐり 02~05月
ありあまる時の過ぎゆく犬ふぐり
・古館



(91) はこべ 02~05月
はこべらや焦土の色の雀ども
・波郷



(92) ほとけのざ(タビラコ)
  03~06月
女童の手がかしこくて仏の座
(
めわらわ)・木村


  
         
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(93) ほとけのざ※雑草
  03~06月
ふたたびは逢はぬ人かも仏の座
・中村



(94) トリカブト 08~10月
幾人か敵あるもよし鳥かぶと・野村



(95) あさがお 07~10月
朝がほや一輪深き淵の色・蕪村



(96) 落花生 06~07月
土砂降りや畝に真白き落花生・夢扇



(97) エリカ 09~翌06月
エリカ咲き和服の似合ふあねいもと・吉田



(98) カトレア 09~翌06月
受賞者の胸のカトレア揺れやまず
・中嶋



(99) 時計草 05~10月
時計草耳を寄せれば波の音・及川


  
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(100) オクラ 07~09月
口笛や葉よりも青きオクラ摘み
・河野



(101) すいか 06~07月
雷に小家は焼かれて瓜の花・蕪村



(102) あやめ 05~06月
野あやめの離れては濃く群れて淡し
・秋桜子



(103) かきつばた 05~06月
一叢の白きわやかに杜若・夢扇



(104) しょうぶ 05~06月
おほぞらはうすぎぬびかり花菖蒲
・鍵和田



(105) ね ぎ 04~05月
葱坊主童の持ちし土光り・兜太



(106) な す 05~10月
うたたねの泪大事に茄子の花
・飯島



(107) きゅうり 06~08月
青き胡瓜ひとり噛みたり酔さめて
・加藤



(108) じゃがいも 05~06月
馬鈴薯の顔で馬鈴薯掘り通す
・永田



(109)さといも 08~09月
芋の葉の八方むける日の出かな
・波郷


  
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(110) さつまいも 09~10月
庵の月主を問へば芋掘に・蕪村



(111) にんじん 06~08月
人参の花を近くに朝泳ぐ・大井



(112) ごぼう 06~08月
花牛蒡日はひたすらに昇りけり笠松



(113) だいこん 04~05月
大根の花紫野大徳寺・虚子


  
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(114) い  ね 08月
那須行きの列車短し稲の花・夢扇



(115) む ぎ 04~05月
麦笛に夢中息切れせしことも・夢扇



(116) そ ば 07~10月
夕闇の動きはじめし蕎麦の花・椎橋



(117) おもだかそう 06~10月
沢瀉や芥(あくた)流るる朝の雨・佐藤



(118) び わ 12~02月
やはらかき紙につつまれ枇杷のあり・篠原



(119) とうがらし 06~09月
花の香のすでに朱を秘め唐辛子・坂本


   
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(120) のびる 05~06月
道のべによろめきて咲く野蒜かな・鬼城


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